全て自家製 乾燥生姜、冷凍生姜、甘酢漬け丸ごと生姜を作ってみて思った事

コトの発端は去年の今頃。

ご近所さんから、掘りたて生姜を5株ほど頂いたのがきっかけで・・・。

皆さんは生姜って、1カケとか2カケ程度が袋に入れられてスーパーなんかで売られている土生姜をよくご存じだと思うけど、まさに土から掘り出しばかりの生姜って知ってます?

産地や、品種や育て方にもよると思いますが、掘りたてって結構な分量なんですよ。

去年頂いた立派な株のものはずっしり重くって、なんと1キロオーバー級。

もちろん、皆さんにおすそ分けはしたのですが、

突然の頂き物で、その頃はバタバタと忙しくとりあえず、土を落として、洗って、1カケごとにラップに包んでジップロック。で、年間の生姜を冷凍保存。

これは、これで良かったのですが、私としては少々残念。

こんな大量にあるんだったら、乾燥したり、甘酢漬けにしたり、もちろん冷凍もするけど、とポロッと口が滑ってしまい、それを聞いていた父が奮起してしまったのです。

生姜の事をチョットだけ語ろうかな

薬味の代表選手「しょうが」の事はきっとみんな知っていると思います。

あとチョットの引き立てに使うと、味や風味がググンとアップ。

豚の生姜焼きに至っては、「しょうが」なくしては成立しないお料理で最初に作った人はホンマに天才ですよね。

私は京都の端っこにずっと住んでいるけど、その昔は真っ赤っ赤に着色していある紅しょうがを薄くスライスして天ぷらにしたもが大好きで、子供だった私がちょっと大人の食べ物を食べているという優越感に浸るものでした。

そして、新生姜の頃は祖母も親戚も我が家も一斉に甘酢漬けを作るのが年中行事で、これは、スライスせず丸ごと付け込んで年間を通して少しづつ食べる保存食でした。

残念なことに、いつの頃からかそんなことはしなくなってあの時の味が、「美味しかった」とだけ記憶されているな。

ついでに記憶を辿ると、最近は見かけない「しょうがせんべい」というどこかのお土産があったけど、これって今でもあるんだろうか?

さすがに、しょうがせんべいは子供の私にはハードルが高く、美味しいと心から思えるに至りませんでした。なので、改めて食べてみたいな。

「しょうが」で思いだされる表格を並べたけど、やはり普段の食事で添える薬味は何でもない、麺や肉、魚、野菜までもグレードアップしてしまう。

丁度、寒くなって来たからお味噌汁や茶わん蒸しに添えてみて下さい。

もちろんチューブでもいいと思いますよ。

自家製生姜への道

「じゃあ、来年採れるように種もらっておくわ。何株くらいいる?」と父。

因みに種とは、その時に収穫した生姜の1カケのこと。で、これを残しておいて、土に埋めるとそこからどんどん成長してやがて大きな株になるという事です。

その会話の中身は忘れたけど、とりあえず10株という事になったらしく(多分、父の頭の中で最初から10株と決まっていた)、初夏に植え付けを終えていたらしい。

以前のブログにも書いたけど、私は全く畑作業は手伝わないのでよく知らないけど、今年は長雨と日照不足。朝晩の冷え込みと急激な気温の上昇など作物にとっては最悪の環境だったらしく、初めての生姜作りも苦戦気味だったらしい。

とは、いうものの・・・

11月にもなると、ソロソロ収穫時期も近くなり立派に育っていそうという父の話に喜びながら恐怖も感じるようになったのです。

収穫した生姜に恐怖を感じる!?

1年越しの生姜。しかも立派に育っているという生姜になぜ恐怖を感じるのか!”?”

先に書いたように、立派に育てば1株で1キロオーバーになる。

という事は、10株なのでザット10キロ!

そうなんです。私が恐怖を感じたのはその量です。

収穫までは父の仕事ですが、収穫してからは全て私の仕事。

因みに生姜10キロってどのくらいか想像つきますか?

実は、スーパーマーケットにあるお買い物かご1つ分です。実際にこのサイスの収穫かごに詰められた生姜を「はい、10株分ね。あとは、宜しく!」と受け取ったのでした。

生姜との格闘

やってきましづた。恐怖の時間。いよいよ生姜との格闘が始まります。

実際は、こんな悠長なことを考えたりする間もなく、とりあえず1株を鷲づかみにして流し台に。

たわしと、ペディナイフを持ちながら、流水で土を落として1カケに分ける作業。

地味な作業なのであまり書くことは無いのですが、とりあえず一点集中で機械のごとく作業をして約3時間かかりました。

でも、これはほんの始まり。

これでやっと準備が整い保存の方法に合わせた作業を行うことになるのですが、今回は保存方法として3種類考えました。

一つ目は昨年同様、冷凍保存。

これは超便利です。一つづつラップに包んでと手間はかかりますが、肉や魚の料理にも重宝するのでお勧めです。

二つ目は生姜の丸ごと甘酢漬け。

昔、母や祖母が作っていた懐かしの保存方法ですが、残念ながら酢と砂糖の分量も分からず、、、ネットであれこれと調べて最後は自分なりに調合しました。

現時点で約2週間。全部の生姜が甘酢の下に沈んで心なしかシワっとなって来ていますが、味見してみたらまだまだ生姜の辛さが勝っています。

そして三つ目は乾燥生姜。

そもそも一番やりたかったのはコレなんですが・・・。

苦戦を強いられました・・・。

格闘、苦戦「乾燥生姜」

こうやって大量にあった生姜は大体3つに分けて冷凍保存、少し少なめの甘酢漬け。

乾燥させるとカサ減りするからと、ちょっと多めに乾燥生姜としました。

とりあえず、薄めにスライスしてザルに並べて干してりゃ出来るので、包丁片手にひたすらスライスの作業が始まりました。

因みに、乾燥させることはシイタケや千切り大根(父)、プチトマトなどとっても親近感のある保存方法でノウハウはバッチリ。

なのですが、、、

実は干して二日ほどしたところで確認すると、一部の生姜にホワーっとした白い綿の方なものがついている。

そうなんです、お察しの通りカビです。

大急ぎでチェックしてみると7つの干しかごのうちほぼ全てでこのようなことが起こっていました。

幸い、広がりはなく最悪の事態は逃れたものの、大量の生姜をスライスしたのでとんでもない数のチェックをすることになったのです。

それからもチェックを数回繰り返し、昨日やっとカラッからに乾燥できてたので天日干し作業は終了です。

敗因について考えた

残念なことが起こってしまったけど、これはこれで仕方ない。

でも、同じ間違いをしないためにチョット考えると、➀もともと、生姜には白いカビが生えやすい。②カラッとした良いお天気に干し始めなかった。➂スライスが厚かった(実際に、ちょっと分厚いものに多くみられた)。④スライスしたものが重なり合っていた。これらが主な原因と思う。

次回はこれらを対策することに加えて、➀スライスしたら熱湯にくぐらせる。②手袋をつけて干しかごに並べる。を合わせてやります。

改めて、生姜ってカビやすいんですよね。

みなさんも使い切らないで残ってしまったら、そのまま冷蔵庫や野菜室に置いておかないで、是非冷凍庫に!

乾燥生姜の使い道

乾燥した生姜ですが、私は「しょうが茶」として頂きます。

なので、スライスした生姜が乾燥してるだけの状態なので、この後は粉末にする作業が待っているんです。

そして、めでたく粉末に出来たら、やっとお湯を注いで「しょうが茶」になる予定です。

現時点では乾燥生姜は一つのザルにまとめて棚上げ(実際に棚の上においてます)状態。

フードプロセッサー様の力をお借りして一気に粉にして、その後はジップロックに入れて冷蔵庫で保存する構想(←チョット大げさ)です。

味とかその他諸々、ネタになりそうならまた紹介しますね。

まとめ

どうです?こんな生活。

これが、私流のスローライフなんですが今回も沢山の事を感じまた学びました。

普段当たり前に食しているモノや消費しているモノについては本当に「ありがたい」って感じましたし、先人たちの知恵にも驚き、関心し、尊敬するばかりでした。

学校では教えてくれない、会社勤めだけでは経験できない、溢れかえる情報からだけでは得られない生きていく工夫、知恵、経験など。

安定して得られる給与は手放したけど、心はとても豊かであることを今回も実感できました。

全てに、ありがとうございます。

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